広島訪問

早く書きたかったことがあります。

先日のオバマ大統領の広島訪問

皆さんはどのように感じられたのでしょうか。

 

私は先の大戦を知りません。

が、私の両親は広島出身であり、祖父や曾祖母が被爆者です。

曾祖母は被爆して10日後に亡くなったそうです。

原爆の話は小さい頃から聞かされ、原爆ドームや原爆資料館にも何度も行きました。祖父から原爆の話を聞いて、小学校で発表した事もあります。

私が初めて行った外国はドイツ。

それも東ドイツです。

 

最初はフランクフルトに到着し、翌日に西ベルリンから東ベルリンへ、ベルリンの壁を越えて入りました。

初めての外国でのこの「壁超え」の経験は大きな記憶として今も残っています。

 

というこれらのことは、全て第二次世界大戦での出来事。

私が東ドイツへ行ったのはヴァイオリンなんですが、音楽を通してなら入国が許可されるのに、普通には入る事の出来ない国。

そんなのおかしいし、自由がない、なんていうのもおかしい。

 

それまで平和に暮らして来た自分の生活を初めて恵まれていると実感したし、当たり前の生活の有り難さに初めて気がついた旅でした。

 

色々な人がいるから、好き嫌い、合う合わない、色々あるでしょう。

でも、争うのは違うと思います。

合わなくても嫌いでも、それはそれ。その人という存在は尊重すべきだし、悪い者ではないのです。

音楽は、言葉を介さず他者と交流が出来ます。

国境を越え、言葉の障害を越え、交流が可能です。

そういう体験をすると、他者といがみあう、何てことはとてもちっぽけな事のように感じられるものです。

もっと音楽を平和に使ってほしい。。。

そんなことを思います。

 

オバマ大統領のスピーチを聞いていたら、何だか涙が出ました。

これから、被爆者の方々が1人もおられなくなる日が来ると思いますが

私たちは大切な事を忘れず、平和であるために守らねばならない事を忘れず

日々を丁寧に生きて行かなければいけないと思います、未来のために。