ひょんなことから思い出す

昨日は学芸会。PTAコーラスの本番が終わりました。

今年は学校の役員を引き受けています。そのつながりで、コーラスの伴奏を引き受けることになりました。

ピアノ伴奏に加えて、フルート、クラリネット、チェロ、そしてヴァイオリン。

面白そうだ!と思って引き受けたのは良かったのですが、日程的にハード。でも、そんなコーラスも上京区のPTAコーラス交歓会と学校の学芸会で終了です。

 

このコーラスに参加して、得られたことがあります。

まず、楽しかったこと。知り合いが増えたこと

何より、何故自分がこの道を選んだのかを思い出したことです。

 

私は3歳からバイオリンを習っています。

音大に行くものだと周囲の人は思っていたようです。

が、私に取ってはバイオリンは特別なものではなく、フツーのもの。

好きも嫌いも思ったこともなく、本当に何とも思っていなかったのが正直な気持ちです。

とはいえ、やはり進路について聞かれる時期が来て

音大へは行きません、と答えました。

 

何故行かなかったのか。

音大へ行くからにはその道でやっていきたい。そうなると、今の状況ではソリストは無理で、頑張って学校の先生とか、プロオケとかそんな感じ。

だとすると、それは楽しいのか? 好きでない曲を弾くのがとても苦手なのに、そんな仕事、どうなん?

。。。楽しいと思えないのなら、その道へ行くことは辞めて、ずっと楽しく関わっていきたい、とその時思ったというのが大きな理由です。

 

ところが、その後、ヤマハの講師試験を受けることとなります。

ヤマハが「大人からでも楽しくバイオリンを弾こう」というのを売りに講師を募集する、とあり、「私にも出来るかも!」と思ったのがきっかけです。

が、「講師」という仕事に就くと、音大出身は当たり前と思われていて、どこの大学を出た、とか聞かれてばかりです。何だか肩身が狭い。

 

「出来るかも!」と思ったし、受かったのだからそれで良いはずですが

音大出身ではない私がこの仕事をしていて良いのだろうか?

と悩む場面は数多くありました。

 

今回、コーラスに参加して、「楽器が入ると楽しい」と言われたり

「楽器楽しそう、やりたくなったわ」と言われたり

それを聞いて思い出しました。

「私は楽しいから弾くんだし、みんなにもそれを伝えたかったんだ」と。

 

 それが私の原点。

そこを忘れることなく、私らしいレッスンをこれからも心がけていきたいと思います。

楽しいから努力も出来るし、頑張れる。


明日は発表会。

良い一日になりますように